物を作る物

日常、目にしている製品という物、これを生産し続けている現場はどうなっているだろう。
当然ながら生産設備という物が存在しているはずである。
題名として「物を作る物」と言っているのだが「物を運ぶ物」とか「物を守る物」といった部分も含む事になる。
型であり治具でありまた物流でのパレットであり、皆さんの手元に届けられる時に製品が梱包されている箱といった様に多岐に渡る。
そしてこれらは当たり前の話であるが自然界に生育しているわけではなく、また何らかの機械があってそれが勝手に設計し自動的に作られることは無い。
どこかの誰かが検討し設計し生産しているはずである。
そしてその作業はその企業内で実施される場合もあり、またその企業からどこかの外注への発注において実施されている場合もある。
製品を生産する企業としてはその製品の販売をもって利益を得ているわけであるから当然その製品はその企業のいわゆる花形になるわけである。
が、しかしその製品が完成し利用されるまでには周辺技術というものは絶対に必要なものであり、この部分こそが各企業のノウハウ満載の部分なのである。
分かりやすく外注へ発注される部分について考えてみよう。
発注元から考えると「周辺技術の開発及び製作を発注している」と考えられるのであるが、発注先からは「発注を受けた物自体が製品」でありその製品をもって利益を得るという事になるわけである。
このあたり、最近よく耳にするライフサイクルといった物であろう。
別物としてよく実際の話、従来は別工程として展開してきた範疇なのであろう。
しかしながら開発期間の短縮とか業務の効率化が叫ばれている昨今ではあるが、従来の展開をより切り詰めるのには限界がある。
ここでひとつのツールとして3D−CADシステムを利用しその上で情報共有する事で活性化出来るのではないか。
これはプロダクトライフサイクルマネージメントと言うものなのだろう。

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