性能予測段階
性能予測の部分、ここは製品設計段階から実験評価段階の広範囲に所属していると言えるであろう。
製品設計段階では常にその製品の要求性能が満たされているかを推測しながら開発を進めていくのであるし、実験評価段階においてもしNG評価であった場合には形状改修の提案といった作業が必要だろう。
実際の作業として前製品から新製品で変更された部分の単純比較評価から製品の絶対性能を予測するといった実質的な性能評価でははっきりとは見えない範疇迄である。
各性能については二次元での開発手法(手書き・2D−CAD)の場合、殆どが各力学などの計算式をもって判断されている部分であり机上での手計算で処理といった形でなされているであろう。
多くは各企業のノウハウが組み込まれた経験値を織り込んでありとても複雑な計算式となっているはずである。
しかしながらここで「3D−CAD」を用いていればヒストリー・ノンヒストリーに関係なくCAEといった手段を用いることが出来るようになる。
CAEソフトについては多種存在し、専用単独で動作するもの、3D−CADにアドオンしそのCADの機能の一部のように使えるものと種類が多く、同じインターフェイスでも内部の演算方法にも種類がある。
またその中でも別の話で演算速度がとにかく早いものや、絶対的な精度に長けているものといった様にそれぞれに特性があり選択するのにも悩ませられる部分である。
ここで確実に言えることは(他段階でも同様なのだが)自社の利用形態を見極めて自社に最適なシステムの導入が不可欠であるということである。
追加してであるが限界設計をするために、二次元での開発手法の時にも各社のノウハウを投入し結果として複雑な計算式を作り上げた様に、CAEソフトも単純に導入しただけではなく自社特有の利用方法をしっかりと確立していく必要がある。
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